就職・転職に有利なプログラミング言語ランキングTOP10【2019年12月】

どの言語を学べばいい?

プログラミング言語は数多くありますが、どの言語を学べば就職や転職に有利になるのでしょうか?このページでは、求人件数の多いものを就職や転職に有利なプログラミング言語として紹介しています。

以下のランキングは、仕事探しのIndeed (インディード) で、言語名で検索した際の検索結果の件数が多い順に並べたものです。

  • 1位 Java      44,433 件
  • 2位 PHP      32,197 件
  • 3位 C/C++   26,833(?)/18,458 件
  • 4位 C#       21,275 件
  • 5位 JavaScript    19,262 件
  • 6位 Python      16,415 件
  • 7位 Ruby       11,239 件
  • 8位 Perl        5,614 件
  • 9位 COBOL      5,321 件
  • 10位 Swift/Objective-C 4,250/4,901 件

システム開発ならJava、C、C++がやはり強いです。ウェブ開発ではPHP、JavaScript、Ruby、Perlが上位となりました。アプリ開発やゲーム開発ではJava、C#、Swiftです。

Pythonはデータ分析や機械学習の求人が増えているようです。COBOLは昔からある言語ですが、現在でも経理・事務系のシステム開発における求人が根強くあります。

就職・転職に有利なプログラミング言語ランキングTOP10

仕事探しのIndeed (インディード) で、言語名で検索した結果ランキングTOP10を紹介します。

1位 Java

1位はJavaで、求人サイトでの検索結果は44,433 件でした。Javaは、システム開発やアプリ開発など、数多くの分野で利用されています。身につければ、様々な業界で活躍できる可能性があります。

Javaは、 1995年に開発されたオブジェクト指向言語の代表的存在です。 オブジェクト指向のプログラミング言語は、プログラム開発の全体管理がしやすいため、多人数、長期間におよぶ大規模開発にも対応しやすいメリットがあります。

Javaには、OSに依存することなく実行できる、メモリの確保と開放が自動的に行われるためプログラマにとって扱いやすいなどのメリットもあり、開発の現場では需要の高い言語です。

言語としての歴史の長さから、過去に開発されたシステム資産が膨大にあり、それらの保守・改修の需要が多いこともJava技術者が求められる理由のひとつです。

2位 PHP

2位はPHPで、求人サイトでの検索結果は32,197 件でした。PHPは、ウェブ開発に特化されたプログラミング言語です。初心者にもとっつきやすいプログラミング言語でありながら、機能が充実しており、上級者が本格的なウェブアプリケーションを開発する場合にも対応できる奥の深さを兼ね備えています。

PHPは、 サーバーサイドで動作するウェブサイトやウェブアプリケーションを開発する際によく利用されます。世界中のウェブサイトの80%以上が、PHPで運用されているというレポートもあるくらい、よく利用されている言語です。それだけに、PHPを使ったプロジェクトの求人は数多くあります。

PHPは、初心者にもやさしいプログラミング言語です。求人が多くて覚えやすい言語ですから、とにかく最短でプログラマとして就職したいなら、PHPはねらい目かもしれません。ただし、習得しやすい人気のある言語だけに、PHPを使える技術者はたくさんいます。長い目で見るとPHPだけで、技術者として他のプログラマとの差別化を図ることは難しいかもしれません。

3位 C/C++

3位はC/C++で、求人サイトでの検索結果は26,833(?) / 18,458 件でした。 C言語の検索件数が 26,833(?) と、クエスチョンマークがついているのは、求人によって「C」と募集されていたり「C言語」と募集されていたりするので、正確な求人数を計測しにくいためです。

C++は、C言語にオブジェクト指向の概念が採り入れられた“C言語の拡張版 ”です。C言語とC++には互換性があります。C++のソースコードのなかでC言語のソースコードを利用できるなど、C言語とC++は親子や兄弟のような関係性と言えるでしょう。

C言語、および、C++は、いずれも汎用性の高いプログラミング言語であり、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)、アプリケーション、自動車や家電への組み込みマイコンなど、様々な場面で利用されています。これらの分野に興味があるなら、C言語、および、C++は、非常におすすめです。一度身につければ、当面(もしかすると一生)食いっぱぐれない言語と言えるかもしれません。

4位 C#

4位はC#で、求人サイトでの検索結果は21,275 件でした。C#(シーシャープ)は、マイクロソフト社が独自開発したプログラミング言語です。C言語やC++ほど厳格ではないため比較的学習コストが低く、さまざまな分野で柔軟に利用できるので、言語として大変人気があります。

Windows向けのGUIアプリケーションの開発に最適化された言語ですが、ゲーム開発やウェブアプリケーションの開発にも適しています。特に、C#とUnityの組み合わせでゲーム開発される案件は多いので、ゲーム開発職を希望するなら、C#を学んでおくと就職・転職に有利になるでしょう。

5位 JavaScript

5位はJavaScriptで、求人サイトでの検索結果は19,262 件でした。JavaScript(ジャバスクリプト)は、ウェブブラウザ上で動くプログラミング言語です。 JavaScriptが使われる場面は多岐にわたります。ウェブ開発に興味があるなら、必須の言語と言えるかもしれません。

現場では、単にJavaScriptが書ける人というよりは、さらにJavaScriptフレームワークやライブラリを使いこなせる人材が求められているのかもしれません。React、Vue.js、Node.js、jQueryなど、何かひとつ得意なJavaScriptフレームワークやライブラリがあると就職には有利かもしれません。

6位 Python

6位はPythonで、求人サイトでの検索結果は16,415 件でした。 Pythonは、オブジェクト指向の汎用言語で、さまざまな用途に使用できます。ライブラリが充実しており、AI開発・機械学習・データサイエンスの分野にも利用しやすい言語です。近年のAIブームもあって、Pythonの人気は高まっています。

Pythonはデータ分析や機械学習の求人が増えているようです。 Python自体は習得しやすい言語ですが、ただ Pythonが使えるというだけではなく、統計処理の基本くらいは分かっていて、Pythonのライブラリを活用してデータ分析や機械学習のシステムを構築できるくらいのスキルが求められているのかもしれません。

7位 Ruby

7位はRubyで、求人サイトでの検索結果は11,239 件でした。Rubyは、オブジェクト指向のプログラミング言語です。

Rubyには、ウェブアプリケーションを効率よく開発できるよう最適化された「Ruby on Rails」というフレームワークがあります。Rubyの求人では、Ruby on Railsが使いこなせる人材が求められることが多いようです。

8位 Perl

8位はPerlで、求人サイトでの検索結果は5,614 件でした。Perl は、ウェブ創世記からアクセスカウンタや掲示板プログラムなどのCGIスクリプトを記述する際に利用されてきた言語です。

PerlからRubyなどの他の言語に切り替える案件も多いですが、過去にPerlで開発されたウェブアプリケーションの修正や更新の需要も少なくありません。今後もPerlが書けるプログラマが活躍する場面が数多くあるでしょう。

9位 COBOL

9位はCOBOLで、求人サイトでの検索結果は5,321 件でした。1959年に開発された事務処理用のプログラミング言語です。昔からある歴史ある言語ですが、現在でも経理・事務系のシステム開発需要は根強く、COBOL技術者への求人は数多くあります。

10位 Swift/Objective-C

10位はSwift/Objective-Cで、求人サイトでの検索結果は4,250/4,901 件でした。 SwiftとObjective-Cは、どちらもmacOS、iOS、watchOS、tvOS向けアプリの標準開発言語です。Swiftは、Objective-Cの後継言語ですから、iOSを開発するためにこれから言語を学ぶつもりなら、 Objective-CよりもSwift をおすすめします。

ただ、少なくとも現時点では、SwiftよりObjective-Cの求人件数が上回っているのは興味深い事実です。実際のアプリ開発の現場では、Objective-C で開発されたアプリの修正、更新などの需要が今後も少なくないでしょう。理想を言えば、SwiftとObjective-C の両方の知識があれば、技術者として重宝されるでしょう。

まとめ

上記のランキングは、単純にプログラミング言語名で求人検索した結果を、件数の多い順に並べたものです。言語には向き不向きありますが、どの分野でもオールマイティに活用できるJavaはやはり強いと感じます。

上記のランキングに登場した言語は、おおまかにシステム開発系、ウェブ開発系、アプリ開発系に分けられます。システム開発系はJava、C、C++、ウェブ開発系はPHP、JavaScript、Ruby、Perl、アプリ開発系はJava、C#、Swiftです。単純に就職に有利かどうかだけではなく、自分がどの分野に進みたいかで学ぶ言語を選ぶ視点も大切でしょう。

就職に有利かどうかで考えるなら、システム開発に進むならJavaとC++は両方できるほうが有利ですし、ウェブ開発に進むならPHPとRubyは両方できるほうが有利でしょう。また、JavaScriptについては、単にJavaScriptが書ける人というよりは、 JavaScriptのフレームワークを使いこなせる人材が求められているのかもしれません。

上記のランキングはあくまでも参考情報です。ランキングを参考にしながらも、自分がどんな職場でどんな風に活躍したいのかをイメージして、現場で活かせる技術を身につけることが、企業にとっても自分自身にとっても良い就職・転職への近道と言えるでしょう。

尚、 上記のランキングにおける件数は、その言語に対してこれだけの求人があるということではなく、あくまでもキーワード検索による結果の件数です。例えば、求人情報欄に「これからPHPをやめてRubyに切り替えるので、Ruby技術者を募集します」と記載されていれば、Rubyで1件カウントされるだけではなく、PHPでも1件としてカウントされています。