スマホ向けアプリ開発におすすめのプログラミング言語5つ

どの言語を学べばいい?

プログラミング言語には、向き不向きがあります。 どのような目的で利用するかによって、学ぶべき言語は異なります。

AndroidやiPhoneなどのスマホ端末で動作するアプリを開発をする場合には、どの言語を学べばよいのでしょうか?このページでは、スマホ向けアプリ開発におすすめのプログラミング言語を5つ紹介します。

スマホ向けアプリ開発におすすめのプログラミング言語5つ

スマホ向けアプリ開発におすすめのプログラミング言語を5つ紹介します。それぞれの言語が、どのような特徴を持っていて、なぜアプリ開発に向くのか、習得の難易度はどれくらいか、などについて、初心者にも分かりやすく解説します。

1. Java(Androidアプリ開発)

Java(ジャバ)は、オブジェクト指向プログラミング言語の代表的存在です。これからAndroidアプリ開発を始める初心者なら、Javaから始めるのが王道と言えるでしょう。 Google が提供するスマホ向けOSであるAndroid は、それ自体がJavaで作成されています。

学習情報がインターネット上にたくさんあるので、Javaは初心者にも始めやすい言語と言えるでしょう。一度習得すれば、将来にわたって広範囲でプログラマとして活躍できる可能性が高いため、就職や転職を視野に入れるならJavaは大変おすすめです。

近年、Androidアプリの開発現場では、Kotlin(コトリン)などの新しい言語が採用される場面が増えていますが、単純に求人数を比較すればJavaに軍配が上がります。Kotlinの人気が高まっているのは、開発効率が良いという理由もありますが、Javaと互換性があってコードの相互利用ができるため、Javaで開発された資産を活用できるからという側面もあります。

2. Kotlin(Androidアプリ開発)

Kotlin(コトリン)は、2011年にロシアで開発されたプログラミング言語です。比較的新しい言語ながら、Javaより簡潔に書けるオブジェクト指向のプログラミング言語として、近年急速に人気が高まっています。

2017年、 GoogleはKotlinをAndroidアプリの公式開発言語に認定しました。Android向けアプリ開発の事実上の標準言語と言えばJavaを連想しますが、近年では Androidアプリの開発言語にKotlinを採用する企業は増加傾向にあります。

Kotlin技術者への需要は高まっており、言語別年収ランキングではKotlinは上位にランクインしています。それなら、Javaを飛ばしてKotlinの学習から始めたくなりますが、Kotlin技術者の求人では同時にJavaの知識を求められることが多いのです。まずJavaから入り、Javaの経験を積んだうえでKotlinを学ぶのが王道と言えるかもしれません。

3. Groovy(Androidアプリ開発)

Groovy(グルービー)は、2003年に開発されたプログラミング言語です。 JavaプラットフォームのJVM(Java Virtual Machine)上で動作する言語であり、 Javaの開発環境がそのまま利用できます。

Groovyは、Javaと同様の強力さを持ちながら、シンプルに書けて扱いやすいことなどから近年人気を集めています。Javaとの連携がよいため、主にJavaでプロダクト開発している現場などで徐々に需要が高まっています。

Groovyは、Javaとの統合および相互運用が可能です。Javaとの連携がよく、GroovyのコードからJavaのAPIやライブラリを呼び出して利用できます。Javaの開発環境がそのまま利用できるため、Javaプログラマには始めやすい言語です。

GroovyもKotlinと同様に、先にJavaの経験があった方が学習しやすく、現場でスキルを活かしやすいでしょう。

4. C#(Androidアプリ開発)

C#(シーシャープ)は、C++とJavaをベースにマイクロソフト社が独自開発したプログラミング言語です。C言語やC++ほど厳格ではないため比較的学習コストが低く、さまざまな分野で柔軟に利用できるので、言語として大変人気があります。

C#はスマホ向けのゲームアプリの開発で利用されることも多く、Unityと組み合わせてC#を利用することで、スマホ向けのゲーム開発が可能です。 C#は 、ゲーム開発やスマホアプリの方面で活躍したい方にもおすすめの言語のひとつです。

マイクロソフト社のVisual Studio 2015以降では、AndroidアプリとiOSアプリが開発できます。Xamarin(ザマリン)という、AndroidアプリとiOS向けアプリを .NET で構築できるオープンソースのプラットフォームを利用できます。(ただし、 iOS 用のアプリケーションをコンパイルして展開するには、MacOS コンピューターが必要です。)

5. Swift(iOSアプリ開発)

Swiftは、Objective-Cの後継としてアップル社から推奨されているiOSやmacOS向けアプリの標準開発言語です。iPhoneやiPadで動作するiOSアプリをmac環境で開発するなら、Swiftで開発するのがベストでしょう。

Swiftでアプリ開発するメリットは、その高速性にあります。Swiftで書かれたコードは、LLVMというコンパイラ技術により最適なネイティブコードに変換されます。最適なネイティブコードとなることで、最新のハードウェアの性能を引き出して処理が高速になります。

Swiftは、Objective-Cと比較して記述がシンプルで、学習しやすいプログラミング言語となっています。難点としては、基本的にMac環境で開発する言語であり、WindowsやLinuxでは開発環境を構築するのが面倒なこと、開発したアプリがiOSやmacOS向けに限定されること、などが挙げられます。

まとめ

これからAndroidアプリを開発を始めるなら、Javaから入るのが王道でしょう。Androidアプリ開発プロジェクトの多くがJavaで行われており、Javaを覚えておけば、将来にわたって広範囲でプログラマとして活躍できる可能性が高いでしょう。

すでにJavaを経験しているなら、Javaとの連携がよく開発効率の高い言語を検討しても良いでしょう。その筆頭がKotlinです。近年需要が高まっている言語であり、言語別年収ランキングでも上位にランクインしています。他に、Groovyも注目の言語です。 Javaと同様の強力さを持ちながら、シンプルに書けて扱いやすいことなどから近年人気を集めています。

C#はスマホ向けのゲームアプリの開発で利用されることも多く、Unityと組み合わせてC#を利用することで、スマホ向けのゲーム開発が可能です。マイクロソフト社のVisual Studio 2015以降では、AndroidアプリとiOSアプリが開発できます。

iPhoneやiPadで動作するiOSアプリをmac環境で開発するなら、アップル社が推奨するSwiftがベストでしょう。Swiftは Objective-Cの後継言語ですが、Objective-Cと比較して記述がシンプルで、学習しやすいプログラミング言語となっています。