Reduxとは
Redux（リダックス）は2015年に登場した、ウェブアプリケーションのstate（状態）を管理するためのJavaScriptライブラリです。Reduxは、React、Angular、Ember、jQueryなどと併用できますが、特にReactとの相性が良いため「React + Redux」で利用されるのが一般的です。
Reduxは、Reactと併用して利用されるのが一般的です。Reactはシングルページアプリケーション（SPA） 開発に向いていますが、SPAは状態管理が複雑になりがちです。ReactとReduxを併用すると、Reactから状態管理を切り分けられてReact開発がシンプルになります。
描画と状態管理を切り分ける
Reactだけでアプリケーションを作成すると、描画と状態管理を操作してやる必要があります。Reactアプリの中で、描画だけではなく状態管理まで操作しようとすると、プログラムが複雑になってしまう場合があります。
ReactとRedux を併用することで、描画と状態管理を切り分けられるようになります。描画と状態管理を切り分けることで、React側では描画だけに専念すれば良くなり、結果としてReactアプリのプログラムがシンプルになります。
Reduxの特徴
Reduxには、以下の特徴があります。
- ウェブアプリケーションのstate（状態）を管理するJavaScriptライブラリ
- 「React + Redux」で利用されるのが一般的
- ReactとReduxを併用すると、Reactから状態管理を切り分けられてReact開発がシンプルになる
- Facebookの提唱するFluxの影響を受けている
Reduxは、ウェブアプリケーションのstate（状態）を管理するJavaScriptライブラリです。Reactとの相性が良いため「React + Redux」で利用されるのが一般的です。
ReactとReduxを併用すると、Reactから状態管理を切り分けられてReact開発がシンプルになります。React開発では描画のみに専念すれば良いため、開発がラクになります。
Reduxは、Facebookの提唱するFluxの影響を受けています。Fluxの「JavaScriptのデータの流れを分かりやすくする」コンセプトを引き継いで、拡張して開発されたのがReduxです。
Reduxには、以下の３つの原則があります。３つの原則を守ることで、複雑さを回避して、アプリのstate（状態）管理をシンプルに保つことができます。
- アプリのすべてのstateは、ひとつのストアに集約して保存される。
- stateは常に読み取り専用。stateを変更する唯一の方法は、actionオブジェクトを実行すること。つまり、stateを変更する意図をactionオブジェクトによって説明する必要があるということ。
- actionオブジェクトを通じてstateを変更するときは、reducerを作成して関数で行う。reducerは前のstateを変更してしまうのではなく、actionオブジェクトによって新しいstateを生成して返す。
Reduxを学ぶメリット
Reactは世界的に利用者の多いフレームワークです。React技術者の求人は増加傾向にあります。React開発の現場ではReduxを併用することが多いため、求人要件にReduxが記載されることもあります。
Reduxで求人を検索すると、ウェブアプリケーションのフロントエンド開発などでの募集が確認できます。Reduxのスキル単体ということではなく、React開発ができる技術者を募集するなかで、Reduxも併用できることが望ましいという位置づけです。
Reduxのスキルが求められる職場では、Reactのスキルは必須でしょう。React + Reduxの他に使えることが望ましいスキルとして、Vue.js、Vuex、TypeScriptなどが挙げられています。また、Reactに関連するフレームワークとして、Node.js、Electron、React nativeなどが挙げられることもあります。
Redux公式サイト： https://redux.js.org/
