RPGとは
RPG(アールピージー)は、 1959年に登場したIBM独自のプログラミング言語です。 登場から約60年の歴史を持つ言語ですが、現在も多くの企業においてRPGで構築された基幹システムが稼働しています。
RPGは、IBMが開発したOSであるIBM i上で動作するプログラミング言語です。 IBM iは、プログラミング言語のRPGと同様に長い歴史を持っていますが、 現在もIBMのサポートは継続しています。
RPGの特徴
RPGには、以下の特徴があります。
- IBMが開発したOSであるIBM i上で動作する言語
- 主に企業の基幹システム構築用として現在も利用される
- 事務用プログラムに特化
- 手続き型の高水準言語
RPGは、IBMが開発したOSであるIBM i上で動作する手続き型の高水準言語です。
RPGは、主に企業の基幹システムを構築する際に利用されています。データ入力、印刷などの処理に対応する書式があらかじめ用意されているなど、事務用プログラムに特化されているのがRPGの大きな特徴です。
RPG は、 1959年に登場してから何度か改訂されています。現在の最新版はRPG IVですが、これより旧い RPG Ⅲ も現役として利用されています。ただし、新規開発の場合には RPG IV が採用されるのが一般的です。
RPG という名称は、 RPG Ⅲ までは「Report Program Generator 」の頭文字をとったものとされていました。売り上げなどのデータを入力すると、会計報告などのレポートを吐き出すプログラムを作るための専用言語という意味合いでした。
しかし、1994年にRPG IVがリリースされてからは、より自然で近代的な言語に改訂されており、RPGの利用範囲が大きく広がりました。そのため、 RPG IV以降は、もはやReport Program Generatorの頭文字をとったものではないとされます。
RPG はこんな場面で使われている
RPGは、 IBMのOSであるIBM i上で動作する、企業の基幹システム( 事務用プログラム )を構築する際に利用されています。
RPG を学ぶメリット
RPGは、現在もIBM i上で動作するIBM系の基幹システム(事務用プログラム)構築に利用されています。
長い歴史のなかで、RPGで開発されたシステム資産が蓄積されており、 これらのシステムの保守・改良の需要から、より多くのRPG技術者が求められています。 また、RPG技術者の高齢化もあり、徐々にRPG技術者不足が目立つようになっています。
RPGは、動作環境がIBMのOSに限定されることから、活躍できる場面が限られる側面もあり、新しく学ぶべきかどうか迷うところがあるかもしれません。
しかし、IT技術者の求人サイトで検索をかけると、RPG技術者(AS400案件)の募集は多数あり、待遇も悪くはありません。IBM系のシステム構築に携わるなら、RPG を学ぶメリットは十分にあると言えるでしょう。