LOGOとは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

LOGOとは

LOGO(ロゴ)は、1967年にアメリカの数学者・計算機科学者・発達心理学者であるシーモア・パパート氏らによって、子どもの教育向けに開発されたプログラミング言語です。

LOGO という名称は、「logos(ギリシャ語で “言葉” )」に由来します。この名称には、“言葉で操作する言語”という意味合いが込められています。LOGOは、子どもが言葉を通して遊びながら数学を学ぶための言語として開発されました。

「敷居は低い、天井は無い」というのが、LOGOの理念です。 LOGOは、小学生くらいの年齢の低い子どもにも扱えるようになっています。「前へ」「右へ」「左へ」などのシンプルな言葉による命令で図形が描けるなど、初心者でもとっつきやすく、遊びながら学べるのが大きな特徴です。

LOGOの特徴

LOGOには、以下の特徴があります。

  • 子どもの教育向けに開発されたプログラミング言語
  • 言葉を通して遊びながら数学が学べる
  • 「前へ」「右へ」「左へ」などのシンプルな言葉による命令で、図形が描ける
  • 1972年に開発されたSmalltalk(スモールトーク)に影響を与えた
  • LOGOの理念は、Scratch(スクラッチ)にも受け継がれている

LOGOS は、小学生くらいの年齢の低い子どもにも使える言語です。「前へ」「右へ」「左へ」などのシンプルな言葉による命令で図形が描けるなど、初心者にはとっつきやすく、熟練者にも高度なことができるように設計されています。

LOGO自体はオブジェクト指向プログラミング言語ではありませんが、1972年にオブジェクト指向プログラミング言語として開発されたSmalltalk(スモールトーク)に影響を与えました。

LOGOは、子どものプログラミング教育をどう行うべきかを方向づけた言語と言えるかもしれません。 LOGOはSmalltalk(スモールトーク)に影響を与えており、さらに、LOGOの理念は、現在人気の高いプログラミング教育ソフトウェアScratch(スクラッチ)にも受け継がれています。

LOGO はこんな場面で使われている

1980年代前半には、AppleのパソコンにApple Logoとして搭載され、初心者向けの教育用プログラミング言語として注目されました。 この時代が、LOGOの最盛期と言えるでしょう。

LOGOは子ども向けのおもちゃにも利用されてきました。レゴブロックにセンサーやモーターを取り付けて、動くおもちゃを自由に制作できるキットでは、LOGOを使ってプログラム制御することができます。

現在、LOGOはあまり利用されていませんが、 学校などの教育現場で人気の高いScratch(スクラッチ) に影響を与えています。 Scratch は、特定の言語でコードを書くことなく、画面内の構文ブロックを組み合わせることで、遊びながらプログラミングの基本を身に着けられるソフトウェアです。

Scratchは、操作がシンプルで年齢の低い子どもでも扱える敷居の低さと、操作を習得していけば本格的なゲームやアニメなども作成できる天井の無さを兼ね備えています。Scratch には、「敷居は低い、天井は無い」というLOGOの理念が受け継がれていると言えるでしょう。

LOGO を学ぶメリット

これからプログラミング学習を始める人が、LOGOから入ることは少ないでしょう。もし、プログラマとして就職に有利になる言語を身に着けたいなら、他のプログラミング言語を学んだ方が良いかもしれません。

子どものプログラミング教育や子ども用の教育玩具に関心があるなら、まずは Scratchの操作を学び、さらに Smalltalk を学ぶのが良いかもしれません。そして、そのルーツとなった言語としてLOGOを学ぶのも良いでしょう。