CoffeeScriptとは
CoffeeScript(コーヒースクリプト)は、JavaScriptにコンパイルされる小さなプログラミング言語です。JavaScriptよりも短いコードで簡潔に書けて、コンパイルするとモダンで高速なJavaScriptコードに変換してくれるので、ウェブアプリケーションの開発効率を高められます。
CoffeeScriptは、2009年に公開されると少しづつ注目を集めるようになり、2010年には、安定版となるCoffeeScript 1.0.0がリリースされました。
CoffeeScriptを開発したジェレミー・アシュケナス(Jeremy Ashkenas)氏 は、2010年に公開されたJavaScriptフレームワークBackbone.jsの作者でもあります。
2017年には、CoffeeScript 2 がリリースされました。CoffeeScript 2 では、変換されるJavaScript構文が新しくなり、ECMAScript 2015以上の仕様に準拠するようになっています。CoffeeScriptの最新版は、2018年にリリースされたバージョン2.3系です。
CoffeeScriptの特徴
CoffeeScriptには、以下の特徴があります。
- JavaScriptにコンパイルされる小さな言語
- JavaScriptよりも簡潔に書ける
- Pythonに似た簡潔なコード
- CoffeeScriptから既存のJavaScriptライブラリを利用できる
- JavaScriptの拡張ではない
- Node.jsでCoffeeScriptの出力を実行できる
CoffeeScriptで書いたコードは、JavaScriptにコンパイルされます。Pythonに似たコードでJavaScriptよりも簡潔に書けるため、開発効率を高められます。
CoffeeScriptからは、既存のJavaScriptライブラリを利用できます。ただし、JavaScriptの拡張ではないので、CoffeeScriptのなかにJavaScriptのコードを書くことはできません。
CoffeeScriptはこんな場面で使われている
CoffeeScript は、JavaScriptをより簡潔に書くための小さな言語です。大規模開発というよりは小規模開発のプロジェクトに向いています。
CoffeeScriptを学ぶメリット
CoffeeScriptを身につければ、JavaScirptコードの記述がラクになります。ただし、同様の言語やフレームワークが多数存在しています。開発プロジェクトの性格や規模、開発後のメンテナンス性などを考慮して、適切な言語やフレームワークを選択する必要があるでしょう。
例えば、TypeScriptはマイクロソフト社が開発した言語であり、 Google社内の標準言語にも採用されています。言語の将来性を考えるなら安心感があるかもしれません。また、JavaScriptフレームワークのVue.jsでは、JavaScriptも含めたウェブアプリケーションのユーザーインターフェースを構築できます。
CoffeeScriptの求人を検索すると、ウェブサービスのフロントエンジニアの募集が確認できます。CoffeeScriptのスキルが求められる職場では、他に使える方が望ましいスキルとして、JavaScript、TypeScript、jQuery、Node.js、Vue.jsなどが挙げられています。
CoffeeScript公式サイト: https://coffeescript.org/