TypeScriptとは
TypeScript(タイプスクリプト)は、マイクロソフト社によって開発され、2012年に公開されたプログラミング言語です。2017年にGoogle社内の標準言語に採用されたこともあり、近年人気が急上昇しています。
TypeScriptは、大規模アプリケーションの開発に向かないJavaScriptの欠点を補うことを目的に開発されました。JavaScriptで書くと複雑になってしまう機能がコンポーネント化されており、TypeScriptでは簡潔なコードを記述するだけで実現できます。
TypeScriptで書かれたプログラムは、コンパイラでJavaScriptに変換できます。TypeScriptを利用することで、JavaScriptを駆使したウェブアプリケーションを効率よく開発できます。
TypeScriptは、JavaScript の上位互換として設計されているため、JavaScript で書かれたコードは、そのままTypeScriptのプログラムとして利用できます。
2012年に一般公開された TypeScriptですが、2014年にTypeScript 1.0、2016年にTypeScript 2.0、2018年にTypeScript 3.0がリリースされています。TypeScriptの最新版は、2019年にリリースされたバージョン3.7系です。
TypeScriptの特徴
TypeScriptには、以下の特徴があります。
- JavaScriptの上位互換言語
- 簡潔なコードで機能を実現できる
- JavaScriptのコードを利用できる
- コンパイラでJavaScriptに変換できる
- JavaScriptは動的型付け、TypeScriptは静的型付け
TypeScript は、JavaScriptの上位互換として設計された言語です。JavaScriptで書くと複雑になってしまう機能も、TypeScriptでは簡潔なコードを記述するだけで実現できます。
TypeScriptでは、JavaScriptで書かれたコードをそのまま利用できます。また、TypeScriptで書かれたプログラムは、コンパイラでJavaScriptに変換できます。
JavaScriptが動的型付けであるのに対して、TypeScriptは静的型付けです。TypeScriptではあらかじめ型宣言をすることで、未然にエラーを発見できたり、多人数で開発する際にもコードの意図が伝わりやすいなどのメリットが得られます。
TypeScriptはこんな場面で使われている
TypeScriptは、ウェブサービス開発、ブラウザ上で動作するウェブアプリ開発などで使われています。JavaScriptではコードが複雑になってしまうアプリケーションの開発効率を向上させる目的で導入されています。
TypeScriptは、2017年に Google 社内の標準言語に採用されました。 Google が開発に参加しているウェブアプリケーションフレームワークAngularによる開発には、TypeScriptの使用が推奨されています。
TypeScriptを学ぶメリット
TypeScriptは、2017年に Google 社内の標準言語に採用されました。 Google 社内の標準言語採用には厳しいチェックがあり、TypeScriptの承認には2年掛かったと発表されています。言語としての有用性や将来性をGoogleに認められ、TypeScriptの人気は急上昇しています。
TypeScriptの求人を検索すると、ウェブサービス開発、ブラウザ上で動作するウェブアプリ開発などでの募集が確認できます。どちらかというとフロントエンド寄りの求人が多いようです。
TypeScriptのスキルが求められる職場では、他に使える方が望ましいスキルとして、JavaScript、React、Angular、Vue.js、Node.js、Pythonなどが挙げられています。
TypeScript公式サイト: https://www.typescriptlang.org/