BASICとは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

BASICとは

BASIC(ベーシック)は、1964年にアメリカのダートマス大学で教育目的に開発されたプログラミング言語です。

BASIC という名称は、「Beginner’s All-purpose Symbolic Instruction Code (初心者向け汎用記号命令コード)」の頭文字をとったものです。その名の通り、初心者向けの汎用プログラミング言語であり、用途を限定することなく多目的に利用できます。

1970~80年代くらいには最初期のパソコンブームがあり、パソコン内にはBASICの開発環境が搭載されるようになりました。そのため、この時代のパソコンでは、 BASICが初心者向けの言語として利用されることがありました。

尚、1990年代にMicrosoft社が開発したVisual Basic(VB)は、BASICがルーツにはなっていますが、GUIに特化した仕様に拡張されており、元のBASICとはかなり異なったプログラミング言語となっています。

BASICの特徴

BASICには、以下の特徴があります。

  • 初心者向けの汎用プログラミング言語であり、比較的簡単に記述できる
  • 手続き型の高水準言語である
  • プログラムは先頭行から実行される
  • プログラムの全行について、行頭には行番号を記述する
  • GOTO文を使う場合、行番号で飛び先を指定する
  • プログラム内にRUN命令を記述すると、そこまでのコードが実行される
  • Visual Basic(VB)のルーツではあるが、言語仕様はかなり異なる

BASIC は、手続き型の高水準言語であり、プログラムは先頭行から実行されます。

プログラムの全行の行頭に行番号を記述する必要があり、この行番号は GOTO分の飛び先にしていするなど、プログラム中で利用することがでます。

BASICはこんな場面で使われている

BASICは、現在も利用されている現役のプログラミング言語ですが、 どちらかといえば、個人がプログラミングを楽しむ場面で使われることが多いようです。

現在、BASICが商業利用される機会はあまりないでしょう。そのような場面では、BASICをルーツとするVisual Basic .NETなどが利用されるかもしれません。

BASICを学ぶメリット

BASICは、1970~80年代くらいにパソコンでよく利用されていましたが、現在はあまり利用されていません。もし、プログラマとして就職に有利になる言語を身に着けたいなら、他のプログラミング言語を学んだ方が良いかもしれません。

BASICは、Visual Basicのルーツとなったプログラミング言語です。 Visual Basicは、Windows向けのGUIアプリケーションの開発言語として重要があります。

もし、Windows向けのGUIアプリケーションの開発に興味があり、これからプログラミング学習を始めるなら、現在マイクロソフト社がサポートしているVisual Basic .NET(VB.NET)を学ぶのがよいでしょう。

また、Microsoft OfficeのExcel、Word、Accessなどのソフトウェアをカスタマイズする言語としてVBA(Visual Basic for Applications)があります。Excel、Word、Accessなどのカスタマイズ需要は大きいので、VBAもおすすめの言語のひとつです。