Adaとは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

Adaとは

Ada(エイダ)は、1979年にアメリカ国防総省(ペンタゴン)が外部発注して開発されたプログラミング言語です。発注要件は「信頼性と保守性に優れた言語」であり、大規模開発や長期保守に適していることや、コードの可読性などが重視されました。

Adaは、厳密さが要求されて様々な機能を採り入れようとしたため、言語仕様が大きくなりました。そのため、一般的なパソコンには普及せず、ワークステーションと呼ばれるような高性能コンピュータで利用されました。

Adaという名称は、19世紀のイギリスの貴族女性エイダ・ラブレイス (Ada Lovelace)の名前に由来しています。エイダ・ラブイレスは、数学を愛好した女性で機械式計算機についての著作も残しています。著作のなかで機械式計算機を使ってベルヌーイ数を求めるプログラムを記述しており、彼女を世界初のプログラマとすることがあります。

Adaの特徴

Adaには、以下の特徴があります。

  • Algol系の命令型プログラミング言語
  • オブジェクト指向が採り入れられている
  • 大規模開発や長期保守が求められるシステムを想定している
  • 言語仕様が大きく厳格
  • 可読性が重視されているが、コードが冗長になりがち
  • C、 C++ 、FORTRAN、COBOLなどの他の言語と相互運用できる

Adaは、Algol系の命令型プログラミング言語であり、オブジェクト指向が採り入れられています。

Adaは、大規模開発や長期保守が求められるシステムを想定して開発された言語であり、言語仕様が大きく厳格です。

コードの可読性が重視されており、一般的な言語なら省略してしまうような部分もきちんと記述します。ミスが起こりにくい反面、コードが冗長になりがちかもしれません。

Adaはこんな場面で使われている

Adaは、 高い信頼性や長期間にわたる保守性が求めれるような厳格なシステムの開発・運用に採用されることがあります。

事務などの一般的な商用ではあまり利用されませんが、戦闘機、魚雷、航空機の制御ソフトウェアなどで利用されることがあります。

Adaを学ぶメリット

これからプログラミング学習を始める人が、Adaから入ることは少ないでしょう。もし、プログラマとして就職に有利になる言語を身に着けたいなら、他のプログラミング言語を学んだ方が良いかもしれません。