Visual Basic(VB)とは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

Visual Basicとは

Visual Basic (ヴィジュアル ベーシック、VB)は、1990年代にマイクロソフト社が開発したプログラミング言語 、および、開発環境です。1991年に最初のバージョンVisual Basic 1.0が発表され、1998年に最後のバージョンVisual Basic 6.0が発表されました。後継は、Visual Basic .NET(VB.NET) です。

Visual Basic は、BASICがルーツにはなっていますが、GUIに特化した仕様に拡張されており、元のBASICとはかなり異なったプログラミング言語となっています。

Visual Basic 1.0 ~ 6.0は、すでに開発環境のサポートが終了しています。マイクロソフト社は、2001年に後継としてVisual Basic .NET(VB.NET) をリリースしています。現在マイクロソフト社は、後継のVB.NET を「Visual Basic」と呼んでいますが、Visual Basic 1.0 ~ 6.0とVB.NETには、ほとんど互換性がありません。

Visual Basicの特徴

Visual Basic 1.0 ~ 6.0には、以下の特徴があります。

  • あらかじめ用意されているGUIパーツを配置して、それらにイベントが発生した場合の処理を記述することでプログラムを作成できる
  • オブジェクト指向プログラミングに完全には対応していない

Visual Basicで Windows用のGUIアプリケーションを開発する際 、あらかじめ用意されているGUIパーツを配置して、それらにイベントが発生した場合の処理を記述することでプログラムを作成できます。

Visual Basic 1.0 ~ 6.0は、部分的にはオブジェクト指向に近い機能が採り入れられていますが、クラスの継承ができないなど、オブジェクト指向プログラミングに完全には対応していません。

Visual Basicはこんな場面で使われている

Visual Basicは、Windows用のGUIアプリケーションを開発する際に利用されます。

Visual Basicを学ぶメリット

2008年、 マイクロソフト社はVisual Basic 6.0の開発環境のサポートを終了しました。現在、マイクロソフト社は、後継のVisual Basic .NET(VB.NET)を「Visual Basic」と呼んでいます。

「Visual Basic」という名称は引き継がれましたが、互換性はほとんどありません。これからプログラミングを始めるなら、現在の「Visual Basic」であるVisual Basic .NET(VB.NET)を学ぶのがよいでしょう。