Nuxt.jsとは
Nuxt.js(ナクストジェイエス)は、ウェブアプリケーション設計者のChopin兄弟を中心に開発されたJavaScriptフレームワークです。Vue.jsと組み合わせてウェブアプリ開発を強化するフレームワークであり、Vue.jsアプリのサーバーサイドレンダリング(SSR)を可能にします。
Vue.jsだけでもウェブアプリを構築できますが、Vue.jsだけで構築するとフロントエンドで動作するウェブアプリとなります。Vue.jsにNuxt.jsを組み合わせることで、サーバーサイドでレンダリングするVue.jsアプリを構築できます。
サーバーサイドレンダリング以外にも、ビルドによってHTMLファイルが生成されるためSEOに強い静的サイトとして配信できたり、自動コード分割によってユーザーに必要なアプリだけを読み込ませることなどが可能となります。
サーバーサイドレンダリングのメリット
Vue.jsアプリをフロントエンドではなく、サーバーサイドでレンダリングするメリットは、大きく2点あります。
一つは、レンダリングが高速になることです。フロントエンドでHTMLが生成される仕組みでは、サーバーから返されたデータをユーザーが受け取ってからレンダリングが実行されます。一方、サーバーサイドレンダリングでは、サーバー上で生成されたHTMLが返されるため、一般的にはレンダリングが高速になります。
もう一つは、Googleなどのクローラーがコンテンツを認識しやすくなることです。フロントエンドでHTMLが生成される仕組みでは、クローラーがコンテンツを認識しづらい場合があるようです。一方、サーバーサイドレンダリングでは、サーバー上で生成されたHTMLが返されるため、より確実にクローラーにコンテンツを認識させられます。
Vue.jsでシングルページアプリケーション(SPA)を開発するに当たり「描画を高速にしてユーザビリティを高めたい」「Googleのクローラーに拾われやすくしてSEO的に有利にしたい」と考えるのは至極当然ですが、このような場面ではNuxt.jsの導入が解決策となるわけです。
Next.jsとの比較
Nuxt.jsは、Next.jsの影響を強く受けています。 Next.jsは、Reactアプリのサーバーサイドレンダリングを実現するためのJavaScriptフレームワークです。Vue.jsにおけるNuxt.jsは、ReactにおけるNext.jsと同じ位置づけです。
ReactアプリをサーバーサイドレンダリングするならNext.jsを利用するのが定番であるように、Vue.jsアプリをサーバーサイドレンダリングするならNuxt.jsを利用するのが定番となっています。
Nuxt.jsの特徴
Nuxt.jsには、以下の特徴があります。
- Vue.jsアプリのサーバーサイドレンダリング(SSR)を実現する
- 自動コード分割を簡単に導入できる
Nuxt.jsを利用することで、Vue.jsアプリのサーバーサイドレンダリング(SSR)を実現します。アプリケーションをビルドすると、ディレクトリごとにHTMLファイルが生成され、静的サイトとして配信できます。
また、自動コード分割を簡単に導入できます。コード分割によって、ユーザーは必要なアプリだけを読み込むことが出来るようになります。特にネットワーク接続が良くない場所では、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
Nuxt.jsを学ぶメリット
Nuxt.jsで求人を検索すると、ウェブサービス開発のフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアなどでの募集が確認できます。
Reactのスキルが求められる職場では、他に使えることが望ましいスキルとして、Vue.js、Vuex、React、Next.js、Node.jsなどが挙げられています。
Nuxt.js公式サイト: https://nuxtjs.org/