Electronとは
Electron(エレクトロン)は、ウェブ技術を使ってデスクアプリケーション開発するためのフレームワークです。JavaScript、HTML、CSSを使用して、Mac、Windows、Linuxに対応したクロスプラットフォームのデスクトップアプリを構築できます。
Electronを利用することで、ウェブサイトとして作成されたコンテンツを、そのままデスクトップアプリにすることができます。使っているのはJavaScript、HTML、CSSなどのウェブ技術であり、ひとつのソースからMac、Windows、Linuxに対応したデスクトップアプリを構築できます。
Electronは、ソフトウェア開発プラットフォームを運営しているGitHub(ギットハブ)が2013年に開発しました。現在もGitHubと有志によるオープンソースプロジェクトとして開発が継続されています。Electronの最新バージョンは、2019年に発表されたバージョン5系です。
Electronの特徴
Electronには、以下の特徴があります。
- ChromiumとNode.jsを使用している
- npmコマンドを使ってインストール する
- JavaScript、HTML、CSSでデスクトップアプリを構築できる
- ひとつのソースからMac、Windows、Linuxに対応したデスクトップアプリを構築できる
- electron-packagerを追加インストールすれば、開発したアプリを.exeファイルや.appファイルにパッケージングできる
Electronは、Chromium(クロミウム)とNode.js(ノードジェイエス)を使用しています。Electronでアプリ開発をするには、Node.jsがインストールされていることが前提となります。Node.jsがインストールされている環境ではnpmコマンドが使えるので、 npmコマンド を使ってElectronをインストールします。
Electronを使うと、JavaScript、HTML、CSSでデスクトップアプリを構築できます。ウェブコンテンツと同じひとつのソースから、Mac、Windows、Linuxに対応したデスクトップアプリを構築できるので、開発コスト、および、学習コストが低く抑えられます。
electron-packagerを追加インストールすれば、開発したアプリをexeファイルなどに書き出してパッケージ化できます。electron-packagerを使ってターミナルからコマンドを入力すると、アプリがexeなどのファイル群としてフォルダにまとめられて生成されます。このフォルダごとzip圧縮すれば、配布しやすくなるでしょう。
Electronを学ぶメリット
Electronで求人を検索すると、デスクトップアプリ開発エンジニア、ウェブアプリ開発のフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアなどでの募集が確認できます。
Electronのスキルが求められる職場では、Node.js、React、Vue.js、Angularなどが挙げられています。
Electron公式サイト: https://www.electronjs.org/