Jekyllとは？静的サイトジェネレータについて解説

Jekyllとは

Jekyll（ジキル）は、Rubyで開発された静的サイトジェネレータです。Jekyllを使うと、データベースを使用しないで、静的なHTMLファイルやCSSファイルによるブログを作成できます。

Jekyllでは、Markdown記法でコンテンツを記述するだけで、テンプレートによって静的なHTMLファイルやCSSファイルが生成されます。データベース不要なのでバックエンド側の手間が掛からず、よりシンプルにブログ運営ができます。

近年、JavaScriptで開発された静的サイトジェネレータ（Next.js、Nuxt.js、Gatsby、Hexoなど）が次々と登場していますが、JekyllはRubyで開発されています。Rubyに馴染みのある開発者にとって、Jekyllはとっつきやすいかもしれません。

静的サイトジェネレータ（SSG＝Static Site Generator）とは、何らかの言語で書いたコードから、HTML/CSS/JavaScriptによる静的なウェブサイトを生成するツールのことです。静的サイトジェネレータの利点は、セキュリティ、表示速度、SEOにあります。

Jekyllのような静的サイトジェネレータでは、データベースを使用しないため、データベースにまつわる脆弱性が存在しません。CMSとは異なり管理画面が無いので、パスワードが破られて乗っ取られる心配もありません。

ユーザーのリクエストに対しては、あらかじめビルドで生成された静的なHTMLファイルを返すだけです。データベースから記事を読み出したり、サーバー上で何らかのプログラム処理をした結果を返すわけではないので、表示は非常に高速です。

ページ遷移しないで表示を切り替えるシングルページアプリケーション（SPA）は、SEO面では不利になりがちです。静的サイトジェネレータでは、SEOに有利な静的なHTMLファイルでウェブサイトを構築できます。

JekyllとWordPressを比較すると、表示速度ではJekyllに軍配が上がります。Jekyllがビルド時点であらかじめ静的なHTMLファイルやCSSファイルを生成してしまうのに対して、WordPressではユーザーがリクエストした時点で動的にウェブページを生成しています。

JekyllがRubyによる静的サイトジェネレータなら、WordPressはPHPとMySQLによる動的サイトジェネレーターと言えるでしょう。WordPressで構築するブログにはMySQLなどのデータベースが必要ですが、Jekyllはデータベース不要です。

Jekyllには、以下の特徴があります。

Jekyllは、Rubyで開発された静的サイトジェネレータ―です。Jekyllを利用すると、Markdown記法でコンテンツを記述するだけで、テンプレートによって静的なHTMLファイルやCSSファイルが生成されます。

Jekyllを使うと、データベースは使わずに静的なHTMLファイルやCSSファイルによるシンプルなブログを作成できます。データベース不要なのでバックエンド側の手間が掛からず、よりシンプルにブログ運営ができます。

Jekyllで求人を検索すると、ウェブサービス開発のフロントエンドエンジニアなどでの募集が数件確認できます。

Jekyllのスキルが求められる職場では、他に使えることが望ましいスキルとして、HTML/CSS3/JavaScript、TypeScript、React、Ruby on Railsなどが挙げられています。

Jekyll公式サイト： https://jekyllrb.com/