Elmとは
Elm(エルム)は、2012年にエバン・チャプリッキ(Evan Czaplicki)氏によって発表されたプログラミング言語です。
Elmは、MLやHaskellの影響を受けた関数型プログラミング言語です。ブラウザ上で動くアプリケーション開発向けの言語であり、主にウェブアプリケーションやウェブサイトのUI・UX開発などに利用されます。
Elm開発者のエバン氏は、発表以降も積極的に開発・改良に関わっています。 Elm最新版は2019年にリリースされたバージョン0.19系です。
Elmの特徴
Elmには、以下の特徴があります。
- MLやHaskellの影響を受けた関数型プログラミング言語
- ブラウザ上で動くアプリケーション開発向け
- Elmをコンパイルすると、HTML、Javascript、CSSが生成される
- レイアウト、図形描画が得意
Elmは、関数型言語のMLやHaskellの影響を受けています。MLスタイルのシンプルな型付き関数型言語であり、堅牢性が重視されています。関数型言語と聞くと難解な印象がありますが、Elmはシンプルな言語仕様になっており、関数型言語に慣れていなくても学習しやすいのが特徴です。
Elmは、ブラウザ上で動くアプリケーション開発向けの言語です。 Elmで書いたコードをコンパイルすると、HTML、Javascript、CSSが生成され、 ブラウザ上で動作確認できます。 Elmのコードひとつで HTML、Javascript、CSSが生成されるため開発が効率的であり、JavaScriptを駆使したGUI(Graphical User Interface)を簡単に作成できます。
Elmは、レイアウトや図形描画が得意です。その特徴は、Elmのロゴにも表現されています。
Elmはこんな場面で使われている
Elmは、ブラウザ上で利用されるウェブアプリケーション、および、ウェブサイトを開発する際に利用されます。特に、JavaScriptを駆使したGUIによるUI・UXが得意です。
Elm公式サイトによると、NoRedInk、CircuitHub、Prezi、Gizra、Beautiful Destinations、CRM Link、TruQuなどで、Elmが使用されているそうです。
Elmを学ぶメリット
Elmは、シンプルで学習しやすい関数型のプログラミング言語です。初めて学ぶ関数型プログラミング言語としておすすめです。
Elmで求人を検索すると、ウェブアプリケーション開発、ウェブサービス開発などでの募集が確認できます。求人の傾向としては、UI・UX開発を中心としたフロントエンド寄りの開発が多いようです。
Elm のスキルが求められる職場では、他に使える方が好ましいスキルとして、JavaScript、TypeScript、Reactなどが挙げられています。