Rakuとは
Raku(ラク)は、「Perl 6」が名称変更したものです。
Perl(パール) は、1987年にアメリカ人のラリー・ウォール氏が開発したプログラミング言語です。2000年よりPerl 5の次期バージョンの開発が始まり、2015年にPerl 6としてリリースされました。その後、2019年10月に「Perl 6」から「Raku」に名称変更されました。
Rakuは、 Perlの開発者であるラリー・ウォール氏が設計したオブジェクト指向スクリプト言語です。Perl 6として開発されましたが、Perl 5以前との間に互換性がありません。Raku登場以降も、Perl 5の開発は進められています。RakuはPerl 5の後を継ぐものではありますが、Perlに似た新しい言語、あるいは、Perlの方言としてとらえたほうが理解しやすいでしょう。
Rakuという名称の由来
Rakuという名称は、日本語の「楽」や Perlのシンボルである「ラクダ」に由来しています。また、RakuのコンパイラのRakudoという名称は、日本語の「楽土」や「ラクダ道」に由来しています。
では、なぜPerlのシンボルがラクダなのかといえば、オライリー社から出版されたラリー・ウォール著『プログラミングPerl』の表紙のイメージが定着したことが大きいでしょう。
Rakuの特徴
Raku には、以下の特徴があります。
- 手続き型、関数型、オブジェクト指向プログラミングを採り入れたマルチパラダイムなスクリプト言語
- Perl 5から発展したが、互換性はない
- Lispのようなポーランド記法が可能
Rakuは、手続き型、関数型、オブジェクト指向プログラミングを採り入れたマルチパラダイムなスクリプト言語 です。
Rakuは、Perl 5から発展して開発された言語ですが、RakuとPerl 5の間に互換性はありません。Perl 5と比べると、 Lispのようなポーランド記法が可能になっているなど、より柔軟で強力な言語仕様となっています。
Rakuはこんな場面で使われている
Raku は、 Perlと同様に様々な分野に利用できる汎用スクリプト言語です。
Raku公式サイトからリンクされている使用例として、ゲームプログラミングなどのサンプルを確認できます。
Rakuを学ぶメリット
Rakuがリリースされた後もPerl 5の開発は進められています。Rakuは旧来のPerlと互換性がなく、今後さらに後方互換性のない大きなバージョンアップが起きる可能性も否定できません。
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一方で、Perlの求人は数多く確認できます。もし就職や転職で有利になることを考慮するなら、少なくとも現時点ではPerlを学ぶのが良いでしょう。 そのうえで、Rakuの知識があれば、他のPerlプログラマとの差別化になるでしょう。