J言語とは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

J言語とは

J言語(ジェイげんご) は、1990年に開発されたプログラミング言語です。「J」とだけ呼ぶと分かりにくいので、「J言語」とも呼ばれます。

J言語は、APLを発展させたプログラミング言語です。 APLは、計算式を簡潔に表記できる優れた言語でしたが、特殊な記号を使って記述するために可読性が低くなってしまうという欠点を持っていました。

そこで、APL開発者でもあったケネス・アイバーソン氏は、 APLの発展形としてJ言語を提案しました。 J言語は、配列に強いなどのAPLの長所は残したまま、通常のASCIIコードのみで記述できるように改良されています。

J言語の特徴

J言語には、以下の特徴があります。

  • APLを発展させたプログラミング言語
  • 特殊な記号を使うことなく、 通常のASCIIコードのみで記述できる
  • 計算式を簡潔に書ける
  • 配列に強い

J言語は、 APLを発展させて特殊な記号を使うことなく、通常のASCIIコードのみで記述できるようにしたプログラミング言語です。

J言語では、APLが持っていた「計算式を簡潔に書ける」「配列に強い」などの長所は引き継いだまま、特殊な入力環境でなくても利用できるように改良されています。

J言語はこんな場面で使われている

J言語は、数学や統計処理などの分野で実力を発揮するプログラミング言語です。

J言語を学ぶメリット

これからプログラミング学習を始める人が、J言語から入ることは少ないでしょう。もし、プログラマとして就職に有利になる言語を身に着けたいなら、他のプログラミング言語を学んだ方が良いかもしれません。

「数式の記述に強い」「配列に強い」などの魅力を持った言語ですが、「独特な構文」「膨大な演算子」などの習得のしづらさがネックになる言語でもあります。この言語だけが持つ魅力と習得のしづらさから、メジャーな言語にはなりにくいのですが、一部には愛好者もいてイベントなども開催されています。

もし、数学や統計などの分野で研究していて、処理の強力な言語を求めているなら、J言語を試してみるのも良いかもしれません。