Common Lispとは
Common Lisp(コモン・リスプ)は、 Lisp から派生したプログラミング言語のひとつです。それまでに存在していた複数の Lisp 方言をひとつにまとめた統合Lispとも言える存在です。
Common Lispは、いわゆる Lisp 方言のひとつです。派生元の Lisp は研究目的以外には使用しにくい言語とされることが多いのですが、 Common Lispはより実用的なプログラミング言語となっています。
Common Lispが最初に登場したのは1984年ですが、1994年にANSI(米国規格協会)によって標準仕様として認定されました。 Common Lispは、近年における標準Lisp、あるいは、実用Lispと言えるのかもしれません。
Common Lispの特徴
Common Lispには、以下の特徴があります。
- 複数の Lisp 方言をひとつに統合した言語
- ANSI(米国規格協会)によって標準認定されている
- 派生元の Lisp に比べて、より実用的な言語となっている
- ソースコードは、原則として()括弧の入れ子
- ()括弧のなかに、まず関数や演算子を書いて、その後に続けて引数をリストのように並べて書く
Common Lispは、複数のLISP方言をひとつに統合した言語であり、1994年にはANSI(米国規格協会)によって標準認定されています。
Common Lispは、 派生元のLISPに比べて、より実用的な言語となっています。もし、LISP系の言語を何か始めてみようと考えているなら、Common Lispから始めるのもひとつの手でしょう。
Common Lispはこんな場面で使われている
Common Lispは、人工知能の分野で利用されることの多いプログラミング言語です。
Common Lispを学ぶメリット
Common Lispは、関数型のプログラミング言語です。関数の引数をリストのように並べることでソースコード自体をデータとして扱えるようになるメリットを得られます。
近年は、C言語に代表される手続き型言語や、Javaに代表されるオブジェクト指向型言語が主流ですが、 Common Lispのような関数型言語を経験してみることでプログラマとしての知見が広がるかもしれません。