Scalaとは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

Scalaとは

Scala(スカラ)は、 スイス連邦工科大学のマーティン・オーダスキー教授によって2000年代初頭に開発され、2003年に発表されたプログラミング言語です。Scalaという名称は、「scalable language(スケーラブル・ランゲージ)」に由来しています。

「汎用言語はスケーラブル(可変的)でなくてはならない」というのがScalaのコンセプトです。スケーラブル(可変的)とは、小さなプログラムも大きなプログラムも同じ設計思想で書けるということです。開発するプログラムが大きくなっても対応できる拡張性があると言い換えることもできるでしょう。

Scalaの特徴

Scalaには、以下の特徴があります。

  • Javaと互換性がある
  • Java仮想マシン上で動作する
  • 短いコードで効率よく開発できる

Scalaの最大の特徴は、オブジェクト指向言語と関数型言語の2つの特徴を併せ持ったプログラミング言語であることです。

Javaと互換性があるオブジェクト指向言語であり、 Scalaから既存のJavaコードを再利用したり、Javaのライブラリを呼びだして使うことが出来ます。

Scalaは、簡潔に記述できるよう設計されており、短いコードで効率よく開発できるメリットがあります。

Scalaはこんな場面で使われている

Scalaは、ウェブアプリケーション開発、ウェブサイト開発、Androidアプリ開発、ゲーム開発などに利用されます 。

Scalaを採用している有名なサービスとしては、 Twitter、LinkedIn、Amazon.comなどが挙げられます。

Scalaを学ぶメリット

Scalaは、アメリカのIT企業が自社サービスの開発で採用するケースが多かったのですが、近年は日本でも人気の高いプログラミング言語となっています。Scalaによる開発案件の求人は増加傾向ですが、 Scalaを使いこなせる技術者は相対的に少なめで、求人単価も比較的高めです。

一方で、Scalaは学習コストの高い言語と言われます。オブジェクト指向言語と関数型言語の2つの特徴を理解していなければ、Scalaの長所を引き出しづらいため、他の言語でのプログラミング経験が少しは欲しいところです。

Scalaを使いこなすには、Javaの知識や経験がある方が有利です。 遠回りにはなりますが、まったくのプログラミング初心者であれば、Javaの学習から始めるのもひとつのやり方かもしれません。

とはいえ、いきなりScalaから始めてはいけないということはありません。とにかくScalaの学習を初めてみて、必要を感じたらJavaなど他の言語も調べてみるという進め方でも良いでしょう。