BCPLとは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

BCPLとは

BCPL(ビーシーピーエル)は、イギリスのコンピュータ科学者マーティン・リチャーズによって、 1966年に開発されたプログラミング言語です。BCPLという名称は、「 Basic CPL(必要最小限のCPL)」に由来します。

1963年に開発されたCPL(Combined Programming Language)は、ALGOL、FORTRAN、COBOLなどの長所を組み合わせようとしたプログラミング言語でしたが、言語仕様が巨大かつ複雑で、実用面では使いづらい側面がありました。結果として、CPLはあまり普及しませんでした。

そのCPLの言語仕様を簡略化して、実用的なプログラミング言語にしようと1966年に開発されたのがBCPLです。CPLには存在していたデータ型の区別を無くしたり、コンパイルが複雑になる原因となる部分を言語仕様から削除するなどして、BCPLが開発されました。

結果だけをみれば、 BCPLはあまり普及しませんでした。しかし、CPLの流れを汲むBCPLは、 1969年に登場するB言語に影響を与えており、さらに1972年に登場するC言語にも間接的に影響を与えています。

BCPLの特徴

BCPLには、以下の特徴があります。

  • 巨大で複雑なCPLを簡略化したプログラミング言語
  • データ型の区別が無い
  • 中カッコ { } をコードブロックの区切りに利用した世界初の言語
  • B言語に影響を与えており、C言語にも間接的に影響を与えた

BCPLは、巨大で複雑なCPLを簡略化したプログラミング言語です。例えば、 データ型の区別を無くしたり、コンパイルが複雑になる原因となる部分を言語仕様から削除して、コンパイラを小さくシンプルにするなどの簡略化が行われています。

BCPLは、中カッコ { } をコードブロックの区切りに利用した世界初の言語とされています。BCPLは、 一般的にはすでに利用されていませんが、その後に登場するB言語に影響を与えでおり、C言語にも間接的に影響を与えています。

BCPLはこんな場面で使われている

現在、一般的にはBCPLは利用されていません。1990年代には、すでに利用されていなかったようです。

BCPLを学ぶメリット

これからプログラミング学習を始める人が、BCPLから入ることは少ないでしょう。もし、プログラマとして就職に有利になる言語を身に着けたいなら、他のプログラミング言語を学んだ方が良いかもしれません。