辻 真吾 (著)
技術評論社
2018/04 発売
初心者でも読み通せるPython入門本
Python(パイソン)について大変わかりやすく解説されている本です。Pythonの入門本は何冊か目を通しましたが、今のところ、この本が一番わかりやすかったです。「初心者でも読み通せるPython入門本」としておすすめです。
この本を一冊読めば、プログラミング未経験者でも自分のパソコンにPythonをインストールして、本に掲載されているサンプルプログラムを書いて実行するところまでやり通せるでしょう。
はじめて学ぶプログラミング言語としてのPython
Pythonは、はじめて学ぶプログラミング言語として最適だと思います。簡潔な構文で学習しやすく、豊富なライブラリを活用することでゲーム開発や人工知能開発、機械学習など、様々な用途に利用できます。
初心者がはじめて学ぶプログラミング言語としてPythonを選んだ場合、 本書は学習の最初の一歩として最適です。
Python 3に対応
本書はPython 3に対応しています。
Pythonには、現在バージョン2系と3系がありますが、それぞれの間に互換性はありません。2系は2020年中にサポートが終了する予定ですから、これからPythonを始めるならバージョン3系を学ぶとよいでしょう。
本書で学べること
本書を一冊読み通すことで、以下のことができるようになります。
- 自分のパソコンにPythonをインストールする
- コマンドプロンプトなどのCUI環境でPythonを操作する
- Pythonの簡単なスクリプトを書いて実行する
- 条件分岐と繰り返しの書き方について学べる
- Pythonスクリプトからファイルの読み書きをする
- Pythonで図形を描く
- 自分でオリジナルの関数をつくる
- 自分でオリジナルのデータ型をつくる
- PythonスクリプトをCGIで動かして、ウェブページとして表示する
- Pythonに内蔵されたウェブサーバ上でウェブページを動かす
- データからヒストグラムを描く(ごく簡単なデータ分析)
本書なら、上記の項目について、 途中で挫折することなくひと通りこなせると思います。あくまでも初心者向けですから、ひとつひとつの項目を深く掘り下げてはいませんが、Pythonという言語についてざっくりと理解できます。
本書で学べないこと
人口知能開発や機械学習、ディープラーニングにも活用できるとされるPythonですが、本書はあくまでも初心者向けの基礎を解説した本であり、本格的なデータ分析については解説されていません。
Pythonを使ったウェブサービス開発では、 Python + Djangoによるウェブアプリケーション構築、および、効率的な運営をしたいところですが、本書ではPythonで書かれたスクリプトをCGIで動かしてウェブページとして表示することろまでです。
また、Pythonを使ったゲーム開発については、本書では解説されていません。これらの学習をしたい場合は、そのテーマについて深く解説した書籍を別途読む必要があるでしょう。
辻 真吾 (著)
技術評論社
2018/04 発売