React 360 とは
React 360(リアクト・スリーシクスティ)は、Facebook社が開発したVRアプリケーションフレームワークです。以前には、 React VRという名称でしたが、 React 360 と改名されました。
React 360を使うと、Reactを使用してウェブブラウザ上で実行するVRコンテンツを開発できます。React自体はJavaScriptを使ってウェブアプリケーションを作るためのライブラリですが、React 360はReactを使って360度空間のUIを実装するためのライブラリです。
React 360は、360度のVR空間を、 ウェブブラウザ上で表現するWebVR(ウェブブイアール)と呼ばれる技術です。ウェブ開発環境があればVRアプリを作成できるため、本格的なVR技術よりも気軽に開発を始められるメリットがあります。
VRコンテンツと聞くと3Dゲームを思い浮かべるかもしれません。もちろん React 360を使って3Dゲームを開発することはできますが、ゲームだけではなくショッピングサイトで商品を360度回転できるようにしたり、地図を3Dの立体的な表現にするような使い方もできるでしょう。
React 360 の特徴
React 360には、以下の特徴があります。
- 前提として、Node.jsがインストールされている必要がある
- npmコマンドを使って、React 360をインストール する
- JavaScript、および、JSXが使える
- Reactに慣れている人には取っつきやすい
- React Nativeをベースにしている
- React Nativeのコンポーネントが使える
React 360を使用するには、Node.jsがインストールされていることが前提となります。Node.jsがインストールされている環境ではnpmコマンドが使えるので、 npmコマンド を使ってReact 360をインストールします。
React 360は、開発言語にはJavaScript、および、JSXが使えます。Reactに慣れている人には取っつきやすいでしょう。また、 React Nativeをベースにしており、React Nativeのコンポーネントが使えます。
React 360を学ぶメリット
React 360で求人を検索しましたが、2020年2月時点では「React 360」のスキルを指定した求人は確認できませんでした。
React 360は、Reactを使ってVRコンテンツ開発ができます。はじめてVRコンテンツ開発をする場合でも、ReactやReact Nativeの経験があれば取っつきやすいかもしれません。
今後、ヘッドマウントディスプレイなどのVR端末向けアプリの開発需要が高まる可能性は高いでしょう。VRコンテンツ開発の最初の一歩として、React 360を使ったWebVR開発を学んでおいて損はないでしょう。
React 360公式サイト: https://facebook.github.io/react-360/