F#とは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

F#とは

F#(エフ シャープ)は、マイクロソフト社が 2005年に発表した関数型・手続き型・オブジェクト指向のプログラミング言語です。F#の名称に使われている「F」は「 Functional (関数型)」に由来しています。関数型言語であること、C#と組み合わせて使えることが、F#の特徴です。

F#は、OCamlをベースにして開発が始まった言語です。ベースになったOCamlは、関数型言語のMLから派生してオブジェクト指向が採り入れられたものですが、F#もOCamlと同じように、関数型とオブジェクト指向の特徴を併せ持つ言語仕様となっています。

F#の特徴

F#には、以下の特徴があります。

  • 関数型・手続き型・オブジェクト指向の特徴を併せ持つ
  • コードが短く、読みやすい
  • C#の開発環境を利用できる
  • C#ライブラリを利用できる
  • C#のコード内からF#で書かれたモジュールを呼び出せる
  • Windows以外でも開発できる

F#は、関数型・手続き型・オブジェクト指向の特徴を併せ持つ言語仕様となっています。ベースになったOCamlの影響が強く、特に関数型プログラミング言語としての側面が大きいのがF#の特徴です。

F#のコードは、短くて読みやすいとされます。ある程度コードの書き方が強制される言語仕様になっていて、他人の書いたコードでも読みやすいので、チーム開発にも適した言語と言えるでしょう。

F#は、C#やVisual Basic .NETと相互運用性があります。既存のC#開発環境をそのまま利用して、C#のライブラリを利用できたり、反対にC#のコード内からF#で書かれたモジュールを呼び出せます。

F#の開発環境は、Microsoft Visual Studioを利用するのが一般的ですが、Windows以外でも開発できます。MacOSならVisual Studio for Macを利用したり、Linux なら.NET Coreを利用するなどの方法があります。

F#はこんな場面で使われている

F#は、様々な場面で使用できます。デスクトップアプリケーション開発、ウェブアプリケーション開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発、 データ分析、 機械学習などで使用されることがあります。

F#を導入する場合、いきなりF#のみですべてを開発することは少ないかもしれません。まずは、既存のC#の開発案件に組み合わせて、F#を部分的に導入していくのが一般的です。C#が利用される場面なら、F#も利用できるとも言えるでしょう。

F#を学ぶメリット

F#は、既存のC#開発案件に組み合わせて利用することが多い言語です。すでにC#を使っているなら、F#を学ぶメリットはあるでしょう。

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