OCamlとは?プログラミング言語を初心者にもわかりやすく解説

OCamlとは

OCaml(オーキャムル)は、1973年にイギリスで開発されたMLをベースにして、1996年にフランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)が開発したプログラミング言語です。

OCamlは、オブジェクト指向を採り入れた関数型言語です。関数型言語のMLから派生した言語であり、簡潔な記述、高い信頼性、高速な動作という長所を引き継いでいます。また、OCamlにはオブジェクト指向が採り入れられています。

OCamlという名称は、「Objective Categorical abstract machine language (直訳:オブジェクト指向カテゴリ抽象機械言語)」の頭文字をとったものです。ちなみに、MLは、「Meta Language(メタ言語)」であり、Mの意味が異なっています。

OCaml のロゴは、キャムルという発音から連想するラクダがモチーフになっています。

OCamlの特徴

OCaml には、以下の特徴があります。

  • オブジェクト指向を採り入れた関数型言語
  • MLから派生したML方言のひとつ
  • MLの特徴を引き継ぎ、そこにオブジェクト指向を追加している
  • 簡潔な記述、高い信頼性、高速な動作

OCamlはオブジェクト指向を採り入れた関数型言語です。OCaml は、関数型言語MLから派生したML方言のひとつです。MLにオブジェクト指向を追加しているのが OCamlの大きな特徴です。

OCamlは 、簡潔、強力、高速な言語です。関数を使って簡潔なコードで記述でき、型システムの安全性が高くバグの少ないプログラムを作成できます。また、関数型言語としては高速に動作します。

OCamlはこんな場面で使われている

OCaml は、ウェブアプリケーション開発やソフトウェア開発などに使われています。

OCamlを学ぶメリット

OCamlは、ML方言のなかでも人気のあります。チュートリアルがまとまっており、コミュニティも活発なので、学びやすい状況にあると言えるでしょう。

OCamlの求人を検索すると、ウェブアプリケーションの開発、ソフトウェアエンジニアなどの募集が確認できます。OCaml の技術者を求める職場では、 OCamlと同じ関数型言語のHaskell、Scalaなども利用される傾向があるようです。