COBOLとは
COBOL(コボル)は、 1959年に開発された事務処理用のプログラミング言語です。1950年代当時、 開発メーカーごとに異なっていた事務処理系言語を統一しようとアメリカ国防総省が提唱したことがCOBOL誕生の発端です。
COBOL誕生後は、アメリカ政府の事務処理システムはすべてCOBOLで開発されるようになり、やがてアメリカ以外の国でもCOBOLが普及するようになりました。
COBOLは、データの並べ替えや文字処理などが得意な言語で、経理、給与計算、帳票出力、などの場面で真価を発揮します。汎用的なプログラミング言語としては利用しづらい面もありますが、事務処理用の言語として最適化されており、言語誕生から約60年経過しても多くの場面で使われ続けています。
COBOLの特徴
COBOLには、以下の特徴があります。
- プログラミング未経験者や初心者にもとっつきやすい
- 自然な英語に近い構文であり、 ソースコードは長くなるが読みやすい
- データの並べ替えや文字処理などが得意
- 事務処理用の言語として最適化されている
- 経理、給与計算、帳票出力などの場面で真価を発揮する
COBOLという名称は、「COmmon Business Oriented Language(共通事務処理用言語)」の頭文字をつなげたものに由来します。名称由来の通り、事務処理用の言語として開発されており特に金額計算に向いています。実際の業務としては、経理、給与計算、帳票出力などの場面で真価を発揮します。
COBOLは、記号表現が少なく自然な英語に近い構文となっています。 ソースコードは長くなりますが、読みやすいのが特徴です。そのため、プログラマ専門職ではない一般事務職にも、とっつきやすい言語仕様となっています。
COBOLは、言語誕生から約60年経過しても使われ続けている歴史あるプログラミング言語です。 最新バージョンは、2014年に規格が制定された「COBOL 2014」であり、他の言語のアイデアが採り入れられて改良されています。
COBOLはこんな場面で使われている
COBOLは、経理、給与計算、帳票出力、など、オフィスにおける事務処理業務で使われています。
COBOLを学ぶメリット
COBOLは、 言語誕生から約60年経過しても多くの場面で使われ続けています。歴史は長いですが、決して時代遅れの言語ではありません。
COBOLの求人は、現在も多数ありますし、一般企業の基幹業務や経理業務などに携わるなら、 COBOLを学ぶメリットはあるでしょう。
COBOLはソースコードが読みやすいように言語設計されていて、 プログラマ専門職でなく、一般事務職にもとっつきやすいプログラミング言語です。一般事務職であってもCOBOLの知識があれば、業務に役立つ機会があるかもしれません。