ALGOLとは
ALGOL(アルゴル)は、1950年代にヨーロッパを中心とする研究者グループによって開発され、1958年に発表されたプログラミング言語です。Fortran、Lisp、COBOLなどの言語とほぼ同時代に誕生した言語であり、約60年の長い歴史を持っています。
ALGOL は、 典型的な手続き型プログラミング言語です。アルゴリズム(計算手順 )を記述しやすいように開発された言語であり、現代の多くの言語で採用されている「入れ子によるブロック構造化」が採用された初めての言語でもあります。
ALGOL は、その後に登場する数多くの言語に影響を与えています。1972年に登場するC言語にも影響を与えており、いま人気の高いプログラミング言語の多くは、そのルーツをたどればALGOLの影響を受けています。
ALGOLの特徴
ALGOLには、以下の特徴があります。
- 典型的な手続き型プログラミング言語
- 入れ子によるブロック構造化が採用された初めての言語
- どんなハードウェア上でも動作することを目指して開発された
ALGOLという名称は、「ALGOrithmic Language(アルゴリズム言語)」に由来します。アルゴリズムとは「計算手順」のことですが、 ALGOLは典型的な手続き型プログラミング言語と言えるでしょう。
ALGOLは、入れ子によるブロック構造化が採用された初めての言語です。 俗に「ALGOL文法 」と呼ばれることがあり、後の多くの言語に受け継がれています。
ALGOL はこんな場面で使われている
現在、ALGOLを利用するプログラマはごく少数ですが、アルゴリズムを研究する研究者によって、ALGOLが利用されることがあるかもしれません。
ALGOLを学ぶメリット
これからプログラミング学習を始める人が、 ALGOLから入ることは少ないでしょう。もし、プログラマとして就職に有利になる言語を身に着けたいなら、他のプログラミング言語を学んだ方が良いかもしれません。
ただし、数多くのプログラミング言語に影響を与えた言語として、ALGOLに触れてみるのは良い経験となるでしょう。いま一般的に利用されているプログラミング言語の大部分に影響を与えているルーツを知ることは、現在のプログラミング言語の仕様の意味を理解するヒントとなるかもしれません。