D言語とは
D言語(ディーげんご)は、C言語をベースにして2001年に開発された汎用プログラミング言語です。C言語の高速性はそのままに、Javaのようなオブジェクト指向プログラミングが導入されています。さらに、C++のように複雑な言語仕様にはしないで、実用的な言語仕様となるよう意識して設計されています。
D言語は、2001年にアメリカ人のウォルター・ブライト氏によって開発されました。ウォルター氏は、D言語の開発以前から、C++のコンパイラ開発で知られる人物でした。D言語は、C++から複雑さを排除して実用的な言語にするために、C++コンパイラから発展して開発された言語と言えるでしょう。
D言語は、2001年に最初のバージョンが公開されました。2007年になって、ようやくバージョン1がリリースされると、そのままバージョン2の開発が開始されます。バージョン1の開発はすでに終了していますが、バージョン2は現在も開発がされており、2019年に最新版がリリースされています。
D言語の特徴
D言語 には、以下の特徴があります。
- 基本的にC言語やC++に似ている
- C言語の高速性はそのままに
- Javaのようなオブジェクト指向プログラミングを導入
- 実用的な言語仕様
- C言語とソースコードの互換性はない
D言語は、基本的にはC言語やC++に似ています。C言語の高速性はそのままに、Javaのようなオブジェクト指向プログラミングを導入しています。C++のように言語仕様を複雑にはしないで、実用的な言語仕様を目指したのがD言語です。
D言語は、C言語をベースにしていますが、C言語とソースコードの互換性はありません。それが目的ならすでにC++が実現していること、C言語のコードが動くようにするとD言語の仕様がC++のように複雑になること、などが理由のようです。
D言語はこんな場面で使われている
D言語はC言語をベースにして開発された汎用言語です。C言語やC++と同じように様々な分野で利用できます。
例えば、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)、 様々なアプリケーション、 自動車や家電への組み込みマイコンなどです。
D言語を学ぶメリット
C言語ではオブジェクト指向プログラミングができない、C++では複雑すぎると感じている場合には、D言語が解決策になるのかもしれません。
ただし、D言語は中~上級者向けの言語です。いきなりD言語から学ぶというよりは、C言語やC++を使っている人が第二言語として学ぶのに適しているでしょう。
D言語の求人を検索すると、あえてD言語のスキルを指定して求める募集は探しづらいかもしれません。一般的には、C言語やC++、あるいは、Javaを必要スキルにして募集されることが多いようです。その上で、D言語も使えるなら技術者としての強みとなるでしょう。