MLとは
ML(エムエル)は、1973年にイギリスのコンピュータ科学者ロビン・ミルナー氏によって開発されたプログラミング言語です。
ML という名称は、「Meta Language(メタ言語)」の頭文字をとったものです。メタ言語とは、“ある対象について記述・定義するための言語 ” のことです。抽象的でイメージしにくいですが、MLはメタ言語として生まれ、関数で数学定理の証明を記述する言語として開発されました。
MLは関数で記述する言語なので「関数型言語」と呼ばれます。MLでは、関数のなかでも特に数学的な関数に重点が置かれています。
MLはバグが入りにくい言語です。変数や式の型定義が厳格で、コンパイル時にもチェックされるためバグが入りにくいのです。さらに、実行速度が速いなど、MLは正確で高性能な言語と言えるかもしれません。
ML の特徴
MLには、以下の特徴があります。
- 関数型言語である
- プログラムは数学的に記述される
- 慣れていないと読みにくいが、短く正確に書ける
- すべての変数や式は、内部的には型が厳格に定義される
- ただし、MLの機能で型推論が行われるので、プログラマがすべてについて明示的に型の指定をしてやる必要はない
- コンパイル時に厳格にチェックされるためバグが入りにい
- 実行速度が速い
MLは、関数型言語であり、プログラムは数学的に記述されます。そのため、慣れていないと読みにくいですが、短く正確に書けるメリットがあります。
MLでは、すべての変数や式は型が厳格に定義されます。 MLの機能で型推論が行われるので、プログラマがすべてについて明示的に型の指定をしてやる必要はありません。
MLには、コンパイル時に厳格にチェックされるためバグが入りにくい、 実行速度が速い、などの特徴があります。
MLはこんな場面で使われている
MLはバグが入りにくい言語です。そのため、ミスの許されない航空・宇宙・金融などの分野で利用されることもあります。
MLを学ぶメリット
MLの標準は、Standard ML (SML)ですが、それ以外にも方言がいくつか存在しています。ML方言のなかでも人気のあるのは、OCaml(オーキャムル)です。 OCamlはチュートリアルがまとまっており、コミュニティも活発なので、学びやすい状況にあると言えるでしょう。
MLやOCamlは、有名大学の情報系の専攻で教えられることがあります。MLをアカデミックに学びたいなら、そうした大学を目指すのもひとつの手段となるでしょう。