Vue入門の第1回です。まずはVueを動かすところから始めましょう。
1. HTMLファイルとJSファイルを作成する
まず、以下の内容のHTMLファイルを作成します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Vueサンプル</title>
</head>
<body>
<div id="app">
<h2>キッズ靴下</h2>
</div>
<script src="main.js"></script>
</body>
</html>
HTMLコード中でdivにつけるid名は何でも良いのですが、公式サイトなどにならってid=”app”としておきましょう。
次に、HTMLファイルから読み込むJSファイル main.js を作成します。このファイル名も何でも良いのですが、公式サイトなどにならってmain.jsとしておきましょう。
var app
ここまでで、index.htmlとmain.jsという2つのファイルを作成しました。
この時点では、まだVueは登場していません。また、HTMLファイルからJSファイルを読み込んではいますが、ただ読み込んでいるだけでコードは関連付けられていません。
2. Vueファイルを読み込む
index.html にVueファイルを読み込むためにscriptタグの指定を追加します。また、 <h2>キッズ靴下</h2>とベタ打ちしていた部分を、 <h2>{{ itemName }}</h2>という具合に、Vueの書式に合わせた記述に書き換えます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Vueサンプル</title>
<script src="https://unpkg.com/vue"></script>
</head>
<body>
<div id="app">
<h2>{{ itemName }}</h2>
</div>
<script src="main.js"></script>
</body>
</html>
Vueファイルを読み込む際に指定している「https://unpkg.com/」は、 CDN(Content Delivery Network=コンテンツ配信ネットワーク) のひとつです。
CDNは、様々なコンテンツを多くの利用者に向けて配布するネットワークです。簡単にVueを動かしたい場合には、CDNから読み込んで利用するのが便利です。
数あるCDNのなかでも「https://unpkg.com/」ではnpm上のすべてのコンテンツを配布しています。
3. main.jsを書き換える
次に、main.jsを書き換えます。以下の記述はJavaScriptに似ていますが、Vueの書式で記述されています。
var app = new Vue({
el: '#app',
data: {
itemName: 'キッズ靴下'
}
})
表示を確認してみる
ここまで出来たら、index.htmlとmain.jsを上書き保存して表示を確認してみましょう。以下は、ここまでに作成したサンプルページです。
https://programming-world.net/sample/vue_sample/01/index.html
画面に「キッズ靴下」と表示されていれば成功です。
ここまでで、ごく簡単なサンプルですが、とにかくVueを動かすことができました。
VueアプリケーションとHTML要素の関連付けについて
以下は、Vueインスタンスを作成する書式です。
var app = new Vue()
上記の書式でVueインスタンスを生成すると、これがVueアプリケーションのルートとなります。Vueアプリケーションはルート以下の階層に構築されます。
new Vue()のなかには、さらに波括弧{ ~ }でくくってオプションを指定します。
var app = new Vue({オプションを指定})
オプションを指定していない状態では、まだVueアプリケーションとHTML要素が関連付けられていません。具体的にオプションを記述してみます。
var app = new Vue({
el: '#app',
data: {
itemName: 'キッズ靴下'
}
})
上記例では、el: ‘#app’と記述してid名がappと付けられた要素を指定しています。この el: ‘#app’ を記述した時点でdiv id=”app”と関連付けられます。
<div id="app"></div>
これで、Vueアプリケーションとappとid名をつけたdiv要素が関連付けられました。
次回へ続きます。